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解けないかもしれない問題への挑戦

明日は群馬高専の一般入試です。
そして、明後日は公立高校前期試験の発表日。

淡々と、そして着実に日程は進んで行きます。


人類が350年間解けなかったフェルマーの大定理を証明した英国人数学者ワイルズ。
この定理は、その難解さゆえ幾多の天才数学者の挑戦をはねのけ、彼等の学者としての人生の時間を奪ってきた。
その定理に果敢に挑戦したワイルズの勇気たるや、想像を遥かに超える。
だって、当時は大半の学者が「解けない問題」扱いをしていたのだから。

1994年にこの定理はワイルズによって証明された。
これより前に数学オリンピックで有名な日本のA教授がテレビでのインタビューで、この定理の証明に挑戦しないのですかとの質問に、人生を棒に振りたくないと回答しているのを私はテレビで見ている。
熊本県のある村の村長は数学好きで、この定理の証明に晩年の全てを費やし、墓石に定理を刻んで欲しいという遺言を残したとのこと。
数学の定理。
人を惹きつけて放さないことがある。

この定理の証明には、日本人3人の研究が土台となっているという。
谷山、志村、岩澤の3人だ。
やはり、日本人数学者はそのレベルにおいて、常に世界トップレベルなのだろうか。
そういえば、数学オリンピックでも日本の高校生は常に上位入賞している。
灘高校や開成高校の秀才達だけでなく、地方の生徒も大健闘している。

さて、フェルマーの大定理だが、

「nを3以上の整数とするとき、
(Xのn乗)+(Yのn乗)=(Zのn乗)
を満たす正の整数X、Y、Zは存在しない」

というもの。

nが2乗ならば、これは「三平方の定理」として、中3で習う。
そして、X、Y、Zの組み合わせが無限に存在することも容易に説明できる。
nが3以上になった瞬間に組み合わせは「存在しない」となる。
単純な定理だけに、一見解けそうなのだが、人類が350年かかった。
そしてその証明は200ページを超えるという。

私はこの証明が成功した当時、前橋の大手塾に勤務していた。
附属中クラスで、この美しい定理を紹介したあとで、決して証明には挑戦しないようにと釘を刺したのを覚えている。
やるなと言われればやりたくなる附属中生達。その場で「研究」を始める者まで現れた。
ところが、それからあまり経たないうちに、この定理が証明されてしまったという話を同じ教室ですることになった。
彼等の「研究」はそこで止まり、通常の中学生の勉強に戻ってくれて私はほっとした。




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プロフィール

齊藤塾塾長 齊藤茂

Author:齊藤塾塾長 齊藤茂
渋川高校卒業後、代々木ゼミナール(教務課)に3年半勤務。4年目の9月より浪人生活を送り、翌年4月に群馬大学教育学部に入学。卒業後、藤岡市、前橋市の大手進学塾にて前高、前女、高高、高女進学コース、附属中クラスなどを担当。平成9年に出身地の東吾妻町矢倉にて齊藤塾を開塾。以来トップ校受験生の指導にあたる。

齊藤塾合格実績・・・前高、前女、高高、高女、高専、渋高、渋女、高経附、佐久長聖中、中央中等、樹徳中、埼玉大、新潟大、群馬大、静岡大、高等工科他

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