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渋谷区立中央図書館

久々に「私の物語」の付け足しでもしましょうか。

大学進学の希望を持ちながら、予備校職員をしていた時代の話です。
当時も仕事の残業はそこそこ毎日ありました。午後5時までは目の前に次々と現れる小さな仕事を処理するのが精一杯で、課長から与えられている「締切のある仕事」には手がつかない状態でした。だから、午後5時以降、つまり問い合わせ電話を取らなくてよい時間帯に集中して「本来の自分の仕事」を進めるしかありませんでした。だから、ほぼ毎日1時間半から2時間の残業をせざるおえませんでした。

仕事が終わって住居としている宿直室に戻っても1日の疲れが出てしまって、1時間位は横になったままということも普通でした。夕飯は原宿の竹下通りのセブンイレブンで買う。竹下口を降りてそのままセブンイレブンに直行し、夕飯になりそうなものを買って宿直室に入るとすぐに倒れこむ。その繰り返し。

そんな毎日を2年ほど続けた私は「このままではダメだ。とても勉強などやる時間はない」と思い、生活を少し変えることにしました。

と言ってもほんの少しだけです。私が決めたこと。それは、午後8時までに帰宅できたら、食事を摂らずに勉強道具を持って図書館に直行する。それだけです。残業が長引き、午後8時以降に帰宅したときには、仕方ないので食事して寝るだけにする、と決めました。午後10時頃には就寝しないと、次の日の仕事に差し支えたのです。
このように決めてから何が変わったかというと、少しではありますが焦りが減りました。勉強しなくてはならないのに、何もやってない、やろうとしているのに状況が許さない、どうしようという先の見えない状態から、少しだけではあるが前に進んでいるという安堵感のようなものが自覚できたのです。

原宿竹下通りの近くの渋谷区立中央図書館。

たしか、閉館時刻は午後9時だったと思います。だから、午後7時ころに帰宅できれば2時間、午後8時に帰宅しても1時間は勉強ができたのです。歩いて5分くらいの所にありましたので。
勉強といっても参考書一冊と筆記用具だけ持って行き、昨日よりほんのちょっと前に進むだけのことだったのですが。精神的にはだいぶ落ち着きました。
それも、3日くらい勉強ができて調子が出てくると、決まったように仕事が忙しくなり帰宅は8時以降になってしまう。また、しばらくすると8時までに帰れる日ができて勉強復活、などということの繰り返しでしたが。

もしかしたら、私がこのブログでスモールステップを強調するのは、この時の経験が心に深く沁みこんでいるからかもしれません。気の遠くなるようなスモールステップに耐えること。どんなにスモールでも確実に前に進んでいます。少しだけ前に進むと気持ちも少しだけ前向きになれます。

私のブログをお読みくださっている方の中で、働きながら勉強を続けている方がいらしたら私は全面的に応援します。働きながら勉強することは絶望との闘いです。お酒を飲みながら妄想を膨らませることとは全く異なります。具体的に目標を持って勉強しゴールを引き寄せることはつらいことの連続です。勉強の調子が出てくると、仕事が忙しくなる。勉強が予定通り進んできて「よっしゃ!」と思った次の日には宴会が入る。そんなことの繰り返しの中でも淡々と勉強を続けることしかないのですから。勉強は勉強時間さえ確保できれば前に進むわけではありませんよね。勉強は勉強で自分の弱さとの闘いです。解らないことを解るようにする、できないことをできるようにすることは苦しみの連続です。でも、その挑戦の時間の十分に確保できないもどかしさ。

閉館時刻1時間前の図書館にこれから入ってゆく人など他にはいませんでしたが、そんなことを続けると精神的にはだいぶ落ち着いてきました。
進学の夢が実現できないということは、その後の人生すべてに見通しが立たないということです。背中がひんやりするような気持ち悪い絶望感との闘い。

渋谷区立中央図書館。

私の気持ち悪い絶望を小さな希望に変えてくれた図書館です。

私の勉強の場はその後、世田谷区の羽根木公園近くの図書館に移ってゆきます。
機会を見てまた書きます。

貧乏話がお嫌いな方は適当にスルーして頂きたいと思います。


報告:今日も一人中3生が学校の実力テスト結果を提出しました。校内順位3位。最高順位です。いつもは6位あたりにいましたので、大健闘ですね。上位生の熾烈な戦いに勝ったようです。でも、まだ第1回目です。気を引き締めて行きましょう。次回のテストは、部活、期末テスト、単元テストと並行して準備しなくてはなりません。勉強のバランス、ペース作りはプロである私がやりますが、自分と戦うのは塾生自身です。

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プロフィール

齊藤塾塾長 齊藤茂

Author:齊藤塾塾長 齊藤茂
渋川高校卒業後、代々木ゼミナール(教務課)に3年半勤務。4年目の9月より浪人生活を送り、翌年4月に群馬大学教育学部に入学。卒業後、藤岡市、前橋市の大手進学塾にて前高、前女、高高、高女進学コース、附属中クラスなどを担当。平成9年に出身地の東吾妻町矢倉にて齊藤塾を開塾。以来トップ校受験生の指導にあたる。

齊藤塾合格実績・・・前高、前女、高高、高女、高専、渋高、渋女、高経附、佐久長聖中、中央中等、樹徳中、埼玉大、新潟大、群馬大、静岡大、高等工科他

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