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生きる目的

人は何の為に生きているのか。

昔、テレビのCMである写真家が語っていた「答え」が好きだ。

「人は感動する為に生きているとしか言えない」

分かりやすい。
確かにそうだ。
感動した時、「ああ生きてて良かった」と心の底から思える。

東京書籍の中3国語教科書旧版の冒頭に、
中島みゆきさんの『永久欠番』という詩が載っていた。

百年前も百年後も私がいないことでは同じ。人が一人亡くなった日も世の中は普通に回ってゆくと歌い、それでも人は永久欠番、と続く。
そのまんまを歌っている。

かけがえないと言いながら、一つの命が失われた日も昨日と同じ日常が繰り返されている。それで良い。それでなくてはいけない、と思う。
涙の斎場を一歩出れば、変わらない日常が流れている。それでよい。それが良い。

教育出版小6国語教科書旧版は、長崎夏海さんの『美月の夢』という素敵な文章から始まった。

将来の夢についての作文が書けない美月。
夢って職業のこと?・・・書けない。
帰宅した美月は養老院の園長さんから手紙が来たことを知る。
美月と葉書のやりとりをしていた入所者の沼田さんが亡くなったという。
小1の敬老の日以来、季節ごとにはがきのやり取りをしてきていたのに、一度も会うことのなかった沼田さん。
沼田さんからは「楽あり苦あり、それが人生。美月さんは、富士山のように大きく、たおやかな人になるでしょう。」と毎回同じ文面。美月も行事の報告の後は必ず「沼田さんは、大きな木のような人になるでしょう。」と毎回ほぼ同じ。
そんなやり取りが5年以上も続いたのでしょうか。
沼田さんに一度も会いにいかなかったのはなぜだったのか。
美月はマンションの屋上に行って、「富士山のような人」と口に出して言ってみる。
素敵な夢だ、と。

私はこれほど読後感の爽やかな文章を他に知らない。人の死を話題にしているのに、すっきりした心もちになる。沼田さんは、美月とのはがきのやり取りを楽しみの一つにして人生の最後を穏やかに過ごしたのだろう。くったくない少女、美月は、自分のことを少し大人扱いしてくれる沼田さんに魅かれ、葉書を送りつづける。淡々としていて、穏やかで、静かに時間が流れている。
何の事件も起きていない。
葉書のやりとりを始めて数年後、沼田さんは静かに亡くなり、小1だった美月はもう小6の春を迎えている。
美月はマンションの屋上で少し夢の形が見えてくる。
「そうか。いろんな所へ行くことだって、すてきな夢だ。」

一つの人生が穏やかに終わり。新しい人生が羽ばたこうとしている。

国語教科書を作っている人の思いが伝わってくるような作品選びだと思う。
日本の大人たち。捨てたものじゃない!

(次は業務報告(笑)です。学校で数学単元テストが今日終わった中3生は次の実力テスト対策のプリントで実戦問題のトレーニング。明日、数学の単元テストがある中3生は予想問題をプリントとワークで練習。理科の単元テストがある一部の中1生は予想問題をもう一度解いて確認し、ワークで補強。そろそろ数学第1章の単元テストが近い生徒は英語の文法を確認した後で数学予想問題で確認。小学生は各単元をさらに進めて、まとめに入る生徒も。高校生はもちろん中間テスト対策。午後1時に入室した生徒もいましたね。とまあ、こんな感じでした。今日も「今、各自が一番やるべきこと」ができました!)




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プロフィール

齊藤塾塾長 齊藤茂

Author:齊藤塾塾長 齊藤茂
渋川高校卒業後、代々木ゼミナール(教務課)に3年半勤務。4年目の9月より浪人生活を送り、翌年4月に群馬大学教育学部に入学。卒業後、藤岡市、前橋市の大手進学塾にて前高、前女、高高、高女進学コース、附属中クラスなどを担当。平成9年に出身地の東吾妻町矢倉にて齊藤塾を開塾。以来トップ校受験生の指導にあたる。

2019年合格実績
前橋高校1名、前橋女子高校1名、高崎高校2名、高崎女子高校2名、群馬高専2名、新潟大歯学部1名、中央中等1名(その他・過年度分は下のホームページからどうぞ)

* お問い合わせは下記問い合わせバナーからどうぞ。
* 齊藤塾ホームページへは下のリンクからどうぞ。

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