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何故伝わらないか

大人の言葉は何故子供に伝わらないのか。

口すっぱく言うから伝わらないのだ。
ガミガミ言うから余計に伝わらないのだ。
言葉の数が多ければ多いほど、ひとつひとつの言葉の重みはなくなってしまう。
何度も何度も言うから、一回分の言葉の重みは軽くなるのだ。

子供の立場に立って考えれば簡単なことだ。

何度も何度も言われると聞く気がなくなる。
機関銃のように発せられる言葉たちは子供にとっては、不快なものばかりだ。


ウルサイ言葉たちが「早く過ぎ去って欲しい」と思うようになる。
機関銃のように発せられる言葉を、ただよけることだけに集中する。
相手が疲れるのを待つだけになる。
何も考えずに。
うっかり反撃でもしようものなら、その何倍も返ってくるからだ。

機関銃のような言葉は、子供のためという体裁を取りながら、実際は大人自身のストレス発散にしかなっていない。
そのことを、子供達はよく知っている。だから、思考停止して過ぎ去るのをただ待つのみ。

「ただ待つ」
「思考停止」

子供にとって、これらの行為が自立的でないことは明らかだ。
だから、子供は変われない。
自分の意思で行動しない限り、人は変われないから。

ただ、待っている人や、思考が止まっている人が変ることなど不可能だ。

変わらねばならない時には子供は変われる。
それは、自ら変わるのだ。
大人にガミガミ言われたから変わるのではない。

大人は子供と比較して、遥かに多くの経験を積んて来ている。だから、目の前の子供の方向性を修正したくなるものなのだ。しかし、大人の持っている経験量という絶対的有意性に裏打ちされた立場から発せられる言葉は、時として子供を不快にする。それは、言葉に重みがあるからなのだ。子供は経験量では圧倒的不利に立っている。そして、それを自覚している。だから、大人の言葉を聞かないのだ。経験量では絶対に負けない、という大人の自信が子供にとってはとても不愉快なものなのだ。経験量という土俵に持ち込まれたら、子供には勝ち目がない。よって、そんな土俵で戦うのは避けたいと思う。

逆説的に聞こえるかもしれないが、大人の言葉には重みがあるからこそ、子供はそれを聞きたくないのだ。自立的に生きたいという気持ちが揺らぐ。

自分の人生は自分で選択する。
そして、自分で責任をとる。
それしかない。
そこにこそ、しびれるようなワクワク感がある。
喜びがある。

唯一子供に伝わる大人の言葉。
それは、子供の思考が自立的に深まった時に発せられる「ひとこと」だけ。


明日は「こどもの日」。
プロフィール

齊藤塾塾長 齊藤茂

Author:齊藤塾塾長 齊藤茂
渋川高校卒業後、代々木ゼミナール(教務課)に3年半勤務。4年目の9月より浪人生活を送り、翌年4月に群馬大学教育学部に入学。卒業後、藤岡市、前橋市の大手進学塾にて前高、前女、高高、高女進学コース、附属中クラスなどを担当。平成9年に出身地の東吾妻町矢倉にて齊藤塾を開塾。以来トップ校受験生の指導にあたる。

2019年合格実績
前橋高校1名、前橋女子高校1名、高崎高校2名、高崎女子高校2名、群馬高専2名、新潟大歯学部1名、中央中等1名(その他・過年度分は下のホームページからどうぞ)

* お問い合わせは下記問い合わせバナーからどうぞ。
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