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「自宅学習ノート」競争

私達が小6になった途端、「自宅学習ノート」なるものが開始された。

何でも良いからノートに学習してきて、毎日担任に提出し、確認のハンコをもらうというもの。
何の学習でもよいのなら、と最初は漢字の練習やら、計算練習やらを適当にやって提出していた。

ところが、

1週間も経たないうちに、1人の女子が最初の1冊目を終えて2冊目にとりかかった。

え?何でそんなに速いの?それに、そんなに勉強することってあったっけ?

それから、2、3日後までに数名が1冊目を終了した。

ちょっと待ってよ。これって競争だったの?

遅ればせながら状況がやっと呑み込めた私は、焦って雑になりながらも何とか1冊目を終えた。クラスの真ん中よりもいくらか上位の順位だったかと思う。私にとっては不本意な順位。

それにしても何でこれ、競争になるんだろう・・・・。

教室の後ろには、一人一人の冊数が各自の名前の上に棒グラフとなって掲示された。トップを走る例の女子のグラフはひときわ長く伸びていった。ノートの大きさにも罫線の幅にも取決めのない中、小さなノートや間隔の広い罫線のものを使用して楽に冊数を稼ぐ者が現れた。当然「ずるい」との批判をクラスメートから浴びせられた。

1位を独走する女子。早々に競争から離脱する者。納得行かぬまま仕方なくついて行く私。

確かに、自宅で机に向かう習慣だけはできた。やらないと、グラフが伸びないからだ。私も上位争いは諦めたものの、真ん中より下ではプライドが許さない。机に向かって、その日に何を学習するかを決めるまでが何とも憂鬱だった。昨日と同じ学習ではまずいし、漢字練習と計算練習を交互にやるだけでは見栄えが悪い。形だけの自宅学習。この憂鬱な「作業」の毎日。

この憂鬱から解放されたのは、何と3月の卒業間際だった。

中学生になって一番嬉しかったこと。
それは、この自宅学習ノートから開放されたことだった。

中学生になってからの、予習も復習も全く苦痛ではなかった。
何せ「意味のある」学習なのだから。


プロフィール

齊藤塾塾長 齊藤茂

Author:齊藤塾塾長 齊藤茂
渋川高校卒業後、代々木ゼミナール(教務課)に3年半勤務。4年目の9月より浪人生活を送り、翌年4月に群馬大学教育学部に入学。卒業後、藤岡市、前橋市の大手進学塾にて前高、前女、高高、高女進学コース、附属中クラスなどを担当。平成9年に出身地の東吾妻町矢倉にて齊藤塾を開塾。以来トップ校受験生の指導にあたる。

齊藤塾合格実績・・・前高、前女、高高、高女、高専、渋高、渋女、高経附、佐久長聖中、中央中等、樹徳中、埼玉大、新潟大、群馬大、静岡大、高等工科他

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