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自立型学習塾は教えない塾か

「塾だと集中できる」

これはよく言ってもらえます。

中高生はとにかく忙しい。時間は有限です。集中できる場所と時間を確保して、そこに自分自身を放り込むことです。余計な刺激のある所はダメです。図書館でもうるさい人がいる部屋ではダメ。

昨日、教室に張ってあった「私語一回で退塾」の掲示を外しました。掲示の必要がなくなったからです。当初はホワイトボードに赤で大書しておいたのですが、その後小さな紙に移行させました。その小さな紙もわら半紙のような茶色になって来ていました。もともとは普通のコピー用紙だったのですがね。

齊藤塾のような自立型学習塾ではおしゃべりする人が一人いただけでぶち壊しになります。「私語厳禁」などと言う「甘い」言葉では伝わらないと判断して、敢えてきつい表現にしたのでした。

数年前、入塾面談に際し、第一声「教えてくれる塾なんでしょうか」とご質問された保護者の方がいらっしゃいました。「教えるのが仕事なので教えています」と答えましたが、やはり自立型学習塾には様々な誤解があるようです。

「教えてくれない塾」
「説明してくれない塾」
「質問できない塾」
「自習だけさせている塾」

そんな誤解が生じやすいのが自立型の塾ではないでしょうか。

私に言わせれば、教えない塾どころか、効率よく教える塾が自立型学習塾です。

ある学習項目を教えるにしても、塾生がその項目についての考察が進まないうちに勝手に教え込んでも、心の底から分かったという気持ちにはならないはずです。まずは問題を自分の頭で考えて、自分で分かる部分は自分で解決しておくから「分からないところ」が浮き上がってくるのではないでしょうか。自分の力で分かる部分と分からない部分の峻別。自分の力で分からないところの考察が進んだところで、ポイントを教えるから説明の言葉が浸み込むのです。

分からない人の特徴は、一言でいえば、自分は何が分からないかの考察が甘い。だから、何が分からないかを質問されると、非常に曖昧な答えしか返ってこないのです。

つまり、自立型の指導方法は学習項目を深く理解するための最も効率良い教え方なのです。

私も一斉授業をしていた時代には、最初からその項目のポイントを要領よく教えていました。一斉授業塾ならそれが一番良い方法なのでしょうが、それでは今一つ腑に落ちないこともあるのです。もっと言うと、そのポイント群の「ありがたみ」が伝わらない。だから、時間の許す限りではありますが「自分の頭を使って」考えてもらうのです。

どの問題をどの位の量を演習したら本物の力になるのか。それは経験のある人にしか分かりません。私はかなり慎重派だと思っています。一方、生徒は「もう分かった」と判断するのが早いですね。私は「もっと様々なパターンがあるのだよ。今日教えたのはほんの入口に過ぎないのだよ」と言いたい。

それに、考えなくても手が動くくらいにしておかないと入試では使えません。そういうことも私達にしか分かりません。だから、くどいと思わるくらいの演習量が必要なのです。入試に「うっかり」は許されません。

今日は、もうすぐ理科の単元テスト(「圧力と水圧」)が近い生徒にテスト対策の指導をしました。まずはパスカルの計算は中1理科でも最も生徒達が苦手なところ。プリントでまずニュートンと面積の変換を確認させてから、パスカルの計算へ。できるようになったところで、数題の類題へ。それらに〇が付いたところで、水圧の問題や暗記問題などを含めた「予想問題」で演習に入りました。どうでしょう。これでも「教えない塾」と言えるでしょうか。

最も効率良く教えていて、塾内でテスト対策がかなりの部分まで終わるやり方だと思うのですが。

単元テスト範囲が分かった時点で、生徒が引っ掛かるところをまずは重点的にチェックして、分かったところで十分な量の演習をする。データーベースから必要な量の類題を引っ張ってきて演習させて、もう大丈夫だと分かった時点で次の項目に移る。ある単元のテストが近いと聞いた時点で、その単元の演習中心に切り替えます。どの問題に十分時間をかけるべきかは生徒には分かりません。経験豊富な指導者にしか分からないのです。

ここまで書いてきて涙が出そうになってきました。自立型の学習塾を「手抜き塾」だと思う人とは縁がないと思います。一生の間に関われる生徒の数には限りがあります。

齊藤塾の指導法を褒めてくださる方の中には、よい方法だからもっと多くの人に広めろ、とか、弟子を養成して沢山の塾生を救えられるようにしろ、とか言ってくださる方がいます。有難いことですが、私には全くその気がありません。限られた塾生に自分の理想を実現できれば十分すぎるくらい幸せです。

さて、

今日は教材屋さんの展示会とセミナーに参加してきました。新刊教材も多く、教材屋さんの熱意を感じましたね。急速な少子化が進み、この時代、塾の教材屋さんもつらいことが多いはずです。それでも、積極的にチャレンジングな教材が新しく出版されているのを目のあたりにして、私も元気をもらいました。私も頑張らねば。

セミナーでは保護者さんとのコミュニケーションの大切さが力説されていました。私は今までは送迎の便宜を考えて、指導時間帯の方を広げてきましたが、今後は面談時間を増やすつもりです。

塾仲間との昼食も楽しいものでした。共通の問題意識のある人達と近況を語り合いました。実は展示会参加の目的の半分はこっちなんですよね。
成功例、失敗例の共有は大切です。
ついでにこのブログの拍手まで頼んできました。「組織票」が頼りなので。笑)

充実した一日でした。教材屋さんと仲間に感謝です。



今日は節分。

わが子たちは大きな声で豆まきをしていました。福が来るかな。
プロフィール

齊藤塾塾長 齊藤茂

Author:齊藤塾塾長 齊藤茂
渋川高校卒業後、代々木ゼミナール(教務課)に3年半勤務。4年目の9月より浪人生活を送り、翌年4月に群馬大学教育学部に入学。卒業後、藤岡市、前橋市の大手進学塾にて前高、前女、高高、高女進学コース、附属中クラスなどを担当。平成9年に出身地の東吾妻町矢倉にて齊藤塾を開塾。以来トップ校受験生の指導にあたる。

齊藤塾合格実績・・・前高、前女、高高、高女、高専、渋高、渋女、高経附、佐久長聖中、中央中等、樹徳中、埼玉大、新潟大、群馬大、静岡大、高等工科他

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