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お盆に思う

盆踊りは一遍上人の踊念仏がもとだと聞いたことがある。授業中にそんな話をしたこともあったが、どうも盆踊りの起源はもっと遥かに古いらしい。ちょっと辞書で調べただけでも、「仏教伝来後には」盆の行事となったとある。ということは、仏教伝来以前から盆踊りの原型のような形の踊りがあったということだ。

仏教が先ではなくて、盆踊りが先。もともと日本に古来からあった踊りが、仏教伝来後に仏教の風習の一部として取り込まれたということ。

このようなことが多いからややこしい。
私達が仏教らしい仏教だと思っている宗派のうち、そのいくつかは本来中国土着の宗教から発したものだったりするようだ。

昔から信じられてきたことでも、実は事実と異なることって意外と多い。

先日もテレビで、マグロは時速70キロで泳ぐと信じられてきたが、実はせいぜい時速30キロくらいだという研修者の成果が紹介されていた。そういえば、クジラはプランクトンを食べているというのも事実とは異なるようだ。一昨日あたりのテレビでやっていたが、イワシクジラはガバガバとイワシを大群ごと呑み込んでいた。

さて、盆踊り。

日本の盆踊りは西洋の踊りと違って、男女が手を取り合ったりしない。そんなことを昔の人が言っていたのを思い出した。

そもそも、盆踊りの原型となった昔の踊り。仏教伝来前からあるという踊り。これは、死者と今生きている人が一緒になって踊るというものだったようだ。盆の時期だけは、死者が降りてきて我々と一緒になって踊る。そういうものだったようだ。

死者と踊るのだから手を取り合うわけにはゆかない。

死者と生者が一緒に踊る。たぶん、それが不自然ではなかったのだろう。盆の時にはそれは普通のこと。そんな時代があった。仏教伝来ずっと前のことなのだが。

その頃は生と死との距離がもっと近かったのだろう。

隣り合わせ。

もっと言えば、生と死とはなだらかにつながっていた。そんな気がする。

生と死とが対立概念ではなかった。その頃の死生観は現代のそれをは全く異なるものだったろう。
死が身近にある感覚。忌み嫌って避けるものではなく、静かに「受け入れる」ものだったのかもしれない。

なだらかにつながる生と死。

お盆。

先祖とゆっくり会話でもしようか。
プロフィール

齊藤塾塾長 齊藤茂

Author:齊藤塾塾長 齊藤茂
渋川高校卒業後、代々木ゼミナール(教務課)に3年半勤務。4年目の9月より浪人生活を送り、翌年4月に群馬大学教育学部に入学。卒業後、藤岡市、前橋市の大手進学塾にて前高、前女、高高、高女進学コース、附属中クラスなどを担当。平成9年に出身地の東吾妻町矢倉にて齊藤塾を開塾。以来トップ校受験生の指導にあたる。

齊藤塾合格実績・・・前高、前女、高高、高女、高専、渋高、渋女、高経附、佐久長聖中、中央中等、樹徳中、埼玉大、新潟大、群馬大、静岡大、高等工科他

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