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『川とノリオ』

いぬいとみこさんの『川とノリオ』という作品。

教育出版の小6国語教科書にはまだ掲載されているようですね。

・・・あったかいはんてんの中で、ノリオは川のにおいをかいだ。・・・

・・・すすきの銀色の旗の波と、真っ白いのぼりに送られて、ノリオの父ちゃんは、行ってしまった。・・

そう、「父ちゃん」に召集令状が来たのですね。父ちゃんのいない生活が始まる。

二歳のノリオは川に下駄を流してしまう。そして、自分も流されそうになったとき、母ちゃんに連れ戻される。

・・おしおきをうんともらう。・・・

そして、

・・・川と、ノリオと、母ちゃんの、こんなひと続きの「おっかけこ」は、戦いの日の間続いていた。・・・

母ちゃんとの幸せな日々。

ところが・・・

8月6日の早朝に汽車に乗って「ヒロシマ」で出かけた母ちゃんは夜になっても戻って来なかったのです。


ついにノリオはじいちゃんと二人だけの生活になってしまった。

・・・ノリオは、じいちゃんの子になった。たぼこくさいじいちゃんにだかれてねた。・・・

私はこの場面を初めて読んだ時、声を出して泣きました。この物語は創作ですが、今日からちょうど69年前には多くの「ノリオ」が体験した現実です。

そして、父ちゃんも帰ってこなかったのです。
その場面。

・・・すすきがまた、銀色の旗をふり、父ちゃんが戦地から帰ってきた。父ちゃんは小さな箱だった。・・・


小学2年になったノリオの仕事は・・・工場のやぎっ子のほし草かり・・。

・・・ノリオは、かまをまた使いだす。サクッ、サクッ、サクッ、母ちゃん帰れ。サクッ、サクッ、サクッ、母ちゃん帰れよう。・・



今日は祈りの日です。



プロフィール

齊藤塾塾長 齊藤茂

Author:齊藤塾塾長 齊藤茂
渋川高校卒業後、代々木ゼミナール(教務課)に3年半勤務。4年目の9月より浪人生活を送り、翌年4月に群馬大学教育学部に入学。卒業後、藤岡市、前橋市の大手進学塾にて前高、前女、高高、高女進学コース、附属中クラスなどを担当。平成9年に出身地の東吾妻町矢倉にて齊藤塾を開塾。以来トップ校受験生の指導にあたる。

2019年合格実績
前橋高校1名、前橋女子高校1名、高崎高校2名、高崎女子高校2名、群馬高専2名、新潟大歯学部1名、中央中等1名(その他・過年度分は下のホームページからどうぞ)

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