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「とりあえず普通科」ではダメか

中学3年生はとりあえずの志望校を決めなければならない。

最終決定はまだ先のことだが、1学期後半の現段階での志望校を絞っておかないと塾内テストで合格判定も出せない。そして、将来の自分の職業はイメージできないが大学には行きたいという生徒は「とりあえず普通科」を志望することになる。普通科の中から自分の偏差値で挑戦できそうな高校を選ぶことになる。いたって普通の流れだ。

今日は、このあまりにも普通過ぎることがテーマだ。

中学校での進路相談でも、漠然とした見通ししか立っていない生徒は、担任の先生に問い詰められた、という時代がかつてあった。「君はその高校で何に取り組むつもりなのか」と盛んに問い詰められた時代があったのだ。今ではそれほどでもなくなったようだが。生徒達は夏休みに盛んに高校見学、体験入学を繰り返し「慎重に」選んでいるいるから、問い詰める必要がなくなったのか。高校入学後の退学理由に、ミスマッチ以外にも様々なものがあることが分かってきたからなのか。

「モラトリアムの時代」とは言われなくなってきたようだ。決定先送り人生を揶揄する空気感も今はあまりないようだ。私は個人的には、日本社会の緩い将来決定システムは嫌いではない。ドイツのように人生の早い段階で方向性を決められてしまう社会は、若者にとっては可愛そうだと思っている。ある程度は「迷わせて」あげたいと思っている。

その迷うきっかけを作ってくれるのが受験だ。

限られた地域の限られた高校の中から選択することが求められる。どこかで腹を決めなければならない。しかも、実力をつけて合格が視界に入らなければ受験すらさせてもらえない。

大いに迷って欲しい。大いに苦しんで欲しい。
むしろ、安易に決めるようなことがあって欲しくない。

迷う中で「とりあえず普通科」はありだ。

中3段階で、自分の適性も将来の夢も漠然としている人は、可能性を残せる普通科に進学することにためらう必要はない。逆に、自分の将来にある程度の方向性が見えて来ている人は、職業高校に進学することで仕事が身近に感じられて幸せな高校生活が送れる可能性が高まる。

様々な情報を集めたり、人に相談したりしながら絞ってゆくわけだが、それでも絞れない人も出てくるだろう。沢山の本を読んだりして大いに迷って欲しいと思う。

私からは一つだけアドバイスしておこう。

他人より「一歩前に踏み出すこと」をお勧めする。

直接人に会いにゆく。電話をかけて相談させてもらう。手紙やメールを送ってみる。一歩前に踏み出すとはそういうことだ。

生徒にこのようにアドバイスするとほとんどの生徒の反応は同じだ。
「いや、いいですよ。そこまでしなくても、だいたい分かりますから」など。

勇気がない。面倒くさい。そう言わないだけで、生徒の顔がそれを語っている。そこまで真剣にならなくてもだいたいでいいんだ、と。

だから、良いのだ!

大半の生徒はそんなことをしない。(少なくとも日本人の大半はそういう発想だ。)
だから、一歩踏み出せる人は光って見えるのだ。
「この子は普通の中学生とはちょっと違うぞ」と思ってもらえる。

自分の志望校だ。家族や先生に決めてもらうなどということのないように。どんな下手な選択だったとしても、自分で決めたことなら後で必ず「学び」が生まれる。苦しむ中で情報を集め、本を読み、そして他の人のできない一歩を踏み出して欲しい。

この一歩を踏み出すときのシビれる感じ。これを是非味わって欲しい。
何年経っても、思い出してしまうようなシビれる瞬間。
プロフィール

齊藤塾塾長 齊藤茂

Author:齊藤塾塾長 齊藤茂
渋川高校卒業後、代々木ゼミナール(教務課)に3年半勤務。4年目の9月より浪人生活を送り、翌年4月に群馬大学教育学部に入学。卒業後、藤岡市、前橋市の大手進学塾にて前高、前女、高高、高女進学コース、附属中クラスなどを担当。平成9年に出身地の東吾妻町矢倉にて齊藤塾を開塾。以来トップ校受験生の指導にあたる。

2019年合格実績
前橋高校1名、前橋女子高校1名、高崎高校2名、高崎女子高校2名、群馬高専2名、新潟大歯学部1名、中央中等1名(その他・過年度分は下のホームページからどうぞ)

* お問い合わせは下記問い合わせバナーからどうぞ。
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