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教えてはダメ、教えなくてもダメ

齊藤塾の指導法を一言で言えば、プリント反復学習の自立型ということになるかと思います。
「先取り学習をほとんどせずに、復習中心でトップ校に合格させる塾」もアピールしたいですね。

今日は昨日の続きで齊藤塾の指導法の説明を続けたいと思います。

私が自立型の指導法を導入してからもう10年近くになりますが、何年やってもデリケートな指導法だと思いますね。

学習というものの本質に迫る指導法だとも思います。

「教えてはダメ、教えなくてもダメ」

本来、自分の力で到達したものだけが自分のものになります。だから、できるだけ生徒本人の力で正解に到達させなければなりません。生徒自身で到達できそうなものについては、私が余計なことを言ってはぶち壊しになりますから。この場合には見守ることが私の仕事になります。生徒が自分の力で到達することを「見守る」こと。これってそうたやすいことではありません。だって、月謝を頂いておいて「見守る」のですよ。見守ることで結果が出て、実力がつく場合には見守るのが塾長の仕事になります。力がつくことを「見届ける」といったら良いでしょうか。

頂いた月謝は「教えたこと」への対価ではなく、結果に対する対価だと考えますから。「教える」という仕事をした経験のある人ならお分かり頂けるかと思いますが、実際教えてしまう方が遥かに楽です。分かりやすく教えられるのに、教えないで我慢し続けることはさながら修業のようです。

教えたらダメ。生徒自身の力で到達させること。

「教えてくれなかった」と言われる恐怖との戦いでもあります。だいぶ慣れましたが、やはり「塾なのに教えてくれない」「お金を払っているのに教えてくれない」と言われるかもしれない恐怖とは常に戦っています。教えてしまえば、少なくともその恐怖からは解放されます。しかも、限られた時間内での指導です。分からないまま帰宅させるわけにはゆかないのです。

生徒の考えが深まっていない場合には「もう一度よく考えよう」「問題を読み直そう」「図を描いて考えよう」などの一言だけです。

ヒントを出す場合。そのヒントの出し方。

生徒が詰まったときには、ピンポイントでヒントを出します。そのヒントも荒っぽいものから順に丁寧なものへと生徒の様子をみながら変えてゆくのです。それも、学校のテストの予定をにらみながらの作業になります。テストまでの日数がない場合には教えてしまって復習に重きを置くほうが結果に結びつきます。

できるだけ教えないで生徒の到達を見守る塾なのですが、状況によっては教えるのです。

教えなくてはダメなケースもあります。

教えてもらわなければ分からないようなことを、時間をかけていくら考えてもできるようにはなりません。当然です。ですから、生徒によって、また学習項目によって教える部分の比重を大きくする場合もあるのです。生徒は人生で初めて今の課題に取り組んでいることが多いのです。

ただ、教えすぎは絶対にダメです。私が解いてみせると生徒によっては自分で解いたように錯覚してしまいます。あるいは私に頼りすぎてしまうことも出てきます。そうなってしまうと、生徒は「楽」です。生徒が楽をすると結果には結びつきません。それでは何のための塾だかわかりません。教え過ぎることは、生徒に実力をつけさせることにはならないのです。

齊藤塾のように学校と塾とが車の両輪のようになっているケースは珍しいかもしれません。導入部分は学校に任せて、齊藤塾が演習を担当するという役割分担です。だから、学校の先生が生徒に期待している自宅学習の部分を、私が手助けしているような形になります。学校の先生の導入が上手だと私の仕事がかなり楽になります。勿論、その逆もあります。

学校の進度を細かくチェクして、教科書のページ指定ができるプリントで反復学習をします。その反復の回数も生徒によって様々です。学校の授業だけで十分に到達できている生徒はプリントに基本問題が多いとさすがに嫌になります。時間がもったいないともいえます。そういう生徒には基本問題を減らして、応用問題で刺激を与えます。ただ、やはりどの生徒にとっても初めて習うことが多いので、安心は禁物です。基本問題でのチェックは欠かせません。

基本的には演習問題は私が選びます。私の方が単元の内容を「分かっている」からです。自立型とはいえ、全面的に生徒主導にはしてはいません。結果を出すために最善をつくすのが塾の目的だからです。

単元テストなどが近づくと生徒からその旨申告があります。その時には予定の教科を変更してテスト対策に切り替えます。テスト範囲をページ指定して打ち出したプリントでの学習に切り替えます。今日もそのような生徒がいましたね。連休があけるとテスト、という流れはいつものことです。

以上のような指導法ですから、マニュアル化は無理です。何人かの塾長さんが私の指導法についてメール等で質問してきましたので、教材名まで挙げてお伝えしましたが、多分同じことはやられてないと思います。真似たくならないのではないでしょうか。

プリントを使用する最大の目的。それは反復学習がやりやすいからです。プリントなら二回目、三回目の問題を即座に生徒に渡せます。それとプリント教材の方が類題の数が圧倒的に多いというメリットもあります。一回学習分を少なくすることで、私がこまめにチェックすることもできます。チェクして次に進むべきか、もう一度やらせるべきかの判断ができます。その判断によって学習効果は大きく変わってきます。テスト前のまとめプリントの場合には一度に大量に与えることもあります。勿論、塾用ワークも良いものが沢山ありますので併用することも多くなります。ただ、ワーク教材で私のやり方を実行するのは難しいかと思います。イメージできません。だから、各社のプリント教材を買い集めました。一人で指導している塾でこれほどプリントを買い集めた塾は他にはないでしょう。これには自信(?)があります。教材のデーターベースが大きくないと、一人一人の生徒に対応はできません。大手塾で5教科教えていた私だからできるやり方かもしれません。

齊藤塾は私語一回で退塾となります。

今日も教室内では私の指導する声とプリント打ち出しのプリンターの音、それと鉛筆の動く音だけが聞こえました。毎日そんな感じです。これは生徒達にとっても普通のことです。

また、書きますね。
プロフィール

齊藤塾塾長 齊藤茂

Author:齊藤塾塾長 齊藤茂
渋川高校卒業後、代々木ゼミナール(教務課)に3年半勤務。4年目の9月より浪人生活を送り、翌年4月に群馬大学教育学部に入学。卒業後、藤岡市、前橋市の大手進学塾にて前高、前女、高高、高女進学コース、附属中クラスなどを担当。平成9年に出身地の東吾妻町矢倉にて齊藤塾を開塾。以来トップ校受験生の指導にあたる。

2019年合格実績
前橋高校1名、前橋女子高校1名、高崎高校2名、高崎女子高校2名、群馬高専2名、新潟大歯学部1名、中央中等1名(その他・過年度分は下のホームページからどうぞ)

* お問い合わせは下記問い合わせバナーからどうぞ。
* 齊藤塾ホームページへは下のリンクからどうぞ。

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