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退屈との戦い

かつて、子供は遊びの天才だった。

広場に集まった時点では何をして遊ぶかなど決まっているはずもない。
そもそも誰が来るのかも分からないのだから。集まった子供達は集まった順に遊びだす。

毎日異なるメンバーで異なる遊びで。
何が起きるか誰も予想つかない遊びの流れ。

でも、誰かが言い出して、誰かが賛同して遊びは始まる。そして、5分後には皆もう真剣そのもので遊んでいる。
何も決まらない状況から、真剣に遊べる状況まで何と短時間なことか。

子供は退屈が嫌いだ。だから、空き缶一つ、ボール一個でもあれば十分に遊びが始まった。

「無」から「有」を作り出す天才は子供達だった。
多分、遊びながら脳はぐるぐる回っていたはず。

最近は遊びまで大人がリードしてくれる時代になったようだ。
限られた時間を「有効に」使って、そこそこ満足のゆく遊びを体験させてくれるのだらろう。

でも、セットされた遊びは遊びではない。

何が起きるか分からないワクワク感、ドキドキ感がないから。
「期待通りの満足が得られる」遊びなんて遊びではない。
全然うまく行かなかったり、喧嘩になったり、仲間外れにされそうになったり、妥協したり、主張しすぎたり・・・。
そんなことを子供達だけでなんとか折り合いをつけてゆく。

そんな体験の積み重ねが人を強くしてきた。
そんな体験の積み重ねが人を「創造的」にしてきた。

何もないところから、何かを作り出さないと遊べなかった。
まずは退屈があって、そこから何かを生み出して行った。

そこに心の底からのワクワク感が生まれる。
それこそが生きている実感につながる。
「生きる力」を醸成するためなどと言って大人が構想したものの先にはワクワク感などあろうはずもない。
限られた時間と空間を「有効に」使ったらもうそれは遊びではなくなる。

もっとはちゃめちゃに自由なのが子供だ。

そんな体験を積み重ねた子供は「無」から「有」を生み出せる人になれる気がする。
いつも退屈から出発していたから。
それは普通のことだから。
誰かにリードしてもらわなくても下手なりになんとかしてゆく。

それはきっと、大人になってから「自分だけの」人生を生きてゆくワクワク感につながる。



まだこどもの日の余韻が残っていますのでこんなことを語りました。
ないものねだりに聞こえたかもしれません。
プロフィール

齊藤塾塾長 齊藤茂

Author:齊藤塾塾長 齊藤茂
渋川高校卒業後、代々木ゼミナール(教務課)に3年半勤務。4年目の9月より浪人生活を送り、翌年4月に群馬大学教育学部に入学。卒業後、藤岡市、前橋市の大手進学塾にて前高、前女、高高、高女進学コース、附属中クラスなどを担当。平成9年に出身地の東吾妻町矢倉にて齊藤塾を開塾。以来トップ校受験生の指導にあたる。

2019年合格実績
前橋高校1名、前橋女子高校1名、高崎高校2名、高崎女子高校2名、群馬高専2名、新潟大歯学部1名、中央中等1名(その他・過年度分は下のホームページからどうぞ)

* お問い合わせは下記問い合わせバナーからどうぞ。
* 齊藤塾ホームページへは下のリンクからどうぞ。

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