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美をめでる心と数学

『国家の品格』で有名になった藤原正彦先生(お茶の水女子大の数学の先生。中学生用の教科書も書いている。有名な作家の次男)は私の好きな学者の一人だ。藤原先生によると、インドにノーベル賞級の数学者が多数輩出されている「村」があるそうだ。その村は他の村とどこが違うか。貧しい村なのに子供に才能があるとみたら、家の手伝いなどさせないで、とことん好きな勉強をさせる。勉強したい子には他のことよりもまず好きな分野の勉強をさせてやる。つまり、「勉強したかったのに貧しくてできなかった」ということが決してない。

それと、(これがおもしろいのだが)その村には「美を愛(め)でる心」があるのだそうだ。数学と美。関係がありそうでなさそうで、やはりあるのだ。

 ちなみに藤原先生は子供の教育について、「一に国語、二に国語、三四がなくて五に数学。」と力説している。

全く同感だ。大学で数学を教えている先生がおっしゃるのだから説得力があるといえないだろうか。藤原先生は東大の数学科出身だったと記憶しているが、大学時代にいくつかの外国語に挑戦されたようだ。「大学時代、余計な外国語などにうつつを抜かしていた時間が惜しかった。」ともおっしゃっている。外国語学習が無駄だという意味ではない。ただ、人の時間は有限だ。インドの村の親達の発想とダブる。



 人間は母国語で考えている。日本人は日本語で考えている。母国語がうまく使えない人は考えることが苦手なのだ。

日常会話レベルの話をしているのではない。中学生以上で求められている論理的思考力(大人の言葉)の話をしている。母国語で「考える」、「思いをめぐらす」ことで論理的思考力は鍛えられる。

 日本人だから日本語は大丈夫、だから英語を・・・と考える人は多い。そうに言っている人の意味する「日本語」はたいがい日常会話レベルの日本語だ。私の恩師(北欧言語と英語を自在に使える)の口癖は「日本語ができるレベルに応じて外国語ができるようになる。」だ。
 英語も日本語も中途半端になって、大人の言語が使えない帰国子女の苦悩(鬱病、ドロップアウト)については市川力氏の著書が詳しい。

外国語学習を否定しているのではない。誤解のないように。
優先順位の話をしている。

今日はここまで。お読み頂き、感謝。
プロフィール

齊藤塾塾長 齊藤茂

Author:齊藤塾塾長 齊藤茂
渋川高校卒業後、代々木ゼミナール(教務課)に3年半勤務。4年目の9月より浪人生活を送り、翌年4月に群馬大学教育学部に入学。卒業後、藤岡市、前橋市の大手進学塾にて前高、前女、高高、高女進学コース、附属中クラスなどを担当。平成9年に出身地の東吾妻町矢倉にて齊藤塾を開塾。以来トップ校受験生の指導にあたる。

齊藤塾合格実績・・・前高、前女、高高、高女、高専、渋高、渋女、高経附、佐久長聖中、中央中等、樹徳中、埼玉大、新潟大、群馬大、静岡大、高等工科他

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