伸びられる日は伸びる
今日も「忍ばせ」ます。
光村図書小5の国語教科書『銀河』に高見順さんの『われは草なり』という詩が掲載されている。何故この詩がここにあるのかは分からない。
われは草なり伸びんとす
伸びられる日は伸びんとす
伸びられぬ日は伸びぬなり・・
文語、七五調、繰り返しを特徴とする詩として紹介されているようだが。
高見順さんは晩年、病を患い常に死と隣り合わせの生活の中でこの達観した詩を作ったようだ。『銀河』をすぐに手に取れる方、是非開いて読んで頂きたい。塾の先生、小5以上の保護者の方は生徒やお子さんの本棚にあるかもしれないので。
後半はさらに力強く、与えられただけの、身の丈にあった生を生きる喜びが表現される。
私は死ぬのが恐くなった時にこの詩を読み返す。
今のこの生を生きていることの喜びに満たされる。
この詩は力強くそれを「楽しさ」と表現し歌っている。
日本に詩人って何人いるのだろう。だいぶ前に聞いた話では、歌詞専門の人(作詞家)を除くと4~5人だそうだ。今はもっと少ないかもしれない。
このような詩に力をもらって救われる人がいる。少なくともここに一人。
会田綱雄さんという詩人が『伝説』という詩を書いている。
湖から這い上がってくる蟹を縄にくくりつけ、市場で米と塩に換えるという生活を繰り返して子供達を育てている貧しい夫婦の話。彼等の「ちちはは」も同じことを繰り返し彼等を育てた。彼等はやがてやせ細った自らの体を「かるく かるく 湖にすてに」行く。それを蟹達は食いつくす。それは「ねがい」だと続く。永遠に続く生と死の繰り返しの中にいる自らを自覚した時に、静かな気持ちになれる。
是非お読みください。図書館でしか読めないかもしれませんが。
今日はここまで。
(今日はある新入塾生の初日だった。また、お問い合わせも頂いた。感謝。)
光村図書小5の国語教科書『銀河』に高見順さんの『われは草なり』という詩が掲載されている。何故この詩がここにあるのかは分からない。
われは草なり伸びんとす
伸びられる日は伸びんとす
伸びられぬ日は伸びぬなり・・
文語、七五調、繰り返しを特徴とする詩として紹介されているようだが。
高見順さんは晩年、病を患い常に死と隣り合わせの生活の中でこの達観した詩を作ったようだ。『銀河』をすぐに手に取れる方、是非開いて読んで頂きたい。塾の先生、小5以上の保護者の方は生徒やお子さんの本棚にあるかもしれないので。
後半はさらに力強く、与えられただけの、身の丈にあった生を生きる喜びが表現される。
私は死ぬのが恐くなった時にこの詩を読み返す。
今のこの生を生きていることの喜びに満たされる。
この詩は力強くそれを「楽しさ」と表現し歌っている。
日本に詩人って何人いるのだろう。だいぶ前に聞いた話では、歌詞専門の人(作詞家)を除くと4~5人だそうだ。今はもっと少ないかもしれない。
このような詩に力をもらって救われる人がいる。少なくともここに一人。
会田綱雄さんという詩人が『伝説』という詩を書いている。
湖から這い上がってくる蟹を縄にくくりつけ、市場で米と塩に換えるという生活を繰り返して子供達を育てている貧しい夫婦の話。彼等の「ちちはは」も同じことを繰り返し彼等を育てた。彼等はやがてやせ細った自らの体を「かるく かるく 湖にすてに」行く。それを蟹達は食いつくす。それは「ねがい」だと続く。永遠に続く生と死の繰り返しの中にいる自らを自覚した時に、静かな気持ちになれる。
是非お読みください。図書館でしか読めないかもしれませんが。
今日はここまで。
(今日はある新入塾生の初日だった。また、お問い合わせも頂いた。感謝。)