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田舎から中学受験

今日はいじめ問題の続きを書こうかどうしようか迷ったのですが、もう少し考察が深まってからにしようと決めました。

というわけで、今日は中学受験の話。

この地で塾を開業したときには、まさか中学受験の指導をすることになろうとは夢にも思っていませんでした。それが今では毎年中学受験生がいます。初めて中学受験生を受け入れてからまだ10年経っていませんが、中央中等4名、佐久長聖中6名、秀明中2名、樹徳、共愛、かえつ有明各1名進学してくれました。ストリートビューでご覧頂きたいのですが、この土地で塾をやっていて中学受験生が毎年いるのですよ。時代は変わりましたね。と、私がしみじみ語っていてはいけないのですが。大学まで見据えた進学を考えた時には、私学が選択肢の最上位に来るという人は確実に増えています。どの土地の塾であれ、その期待には応えて行かねばなりません。

そこで問題になるのは教材のこと。首都圏の有名私立中受験と大きく異なるのはその受験対策の内容です。齊藤塾ではプリントとワークの併用で指導しているのですが、教材屋さん作成の教材内容が年々基本中心に変化しているのです。私にとっては歓迎です。難問の指導をするにもまず基本が出来ていない子には無理であることは言うまでもありません。まずは教科書レベルのことを完璧にし、通知表でA評価を並べることです。小学校の通知表は生徒の学力を正しく評価していると思います。だから、小学校といえども成績は大事。担任の先生は良くご覧になっています。

基本が出来た子から、生徒の力に合わせた基本プリントにするか、標準プリントにするかの判断をして行きます。私の場合は決して無理はさせません。少しずつ少しずつレベルを上げて行きます。中学受験する子はほとんど学校ではクラスで1番か2番の力がありますが、それでも慎重に指導して行きます。生まれて初めて習ったことを受験生レベルにして行くのは、優秀な子といえどもストレスの掛かる作業になります。自信をなくさせないように慎重を期します。

(このブログは他塾の先生もお読みのようです。私の指導方法を公開することに躊躇はありませせん。真似したい方は是非真似て頂いて、情報交換したいものです。まあ、あまりにもオーソドックスなので特徴らしきものはありませんが。)

教材屋さんのワークやプリントが基本重視になってきているのは、各塾の先生方からの要望を受けてのことでしょうね。まずは基本、テクニックは基本が出来てから。基本も塾で教える、という時代になってきたようです。

中学受験ではどうしても一言文句を言っておきたいことがあります。それは理科、社会の暗記物について。「難問」と称して、中学入学後に学ぶであろうことを入試に出すのはどうかと思います。優秀な子供でも習っていないことは知りません。知らないことを入試に出しておいて「うちの入試はここまで要求している」とばかりにレベルの高さをアピールしているように見えるのです。小学校の教科書の範囲を逸脱しなくても難問はいくらでも作れるはずです。それがプロです。中学校で「これから習う」範囲を出題しておいてこれは難問です、というのは安易な作問だと言われてもしかたありません。これは中学入試の「伝統」なのかもしれません。でも、そのために中学受受験生は運動会の練習の後でも何でも丸暗記の山と格闘することになります。

こんなことは中学に入ってからいくらでも教わる。小6の今やるべきことの時間を犠牲にして覚えるべきことなのだろうか、という疑問を感じながらいつも指導しています。勿論、首都圏有名中学を受験する子はそのくらいやってもよいのかもしれません。でも、大半の中学受験生にとって意味のあることなのでしょうか。

最後に中学受験成功者が陥る問題に触れておきます。
中学受験の成功が「成功体験」として中学入学後の伸びを阻害することがある、という問題。
中学受験はあくまで中学受験。そのやり方が中学「入学後」も通用するわけではない、ということが一部の生徒にはなかなか分からない。そのへんがまだまだ子供なんですよね。指導する上で注意したい点です。

小学生は言ってみればまだ「幼虫」です。全国イモムシ競争大会で優勝してもそんな「成功体験」はイモムシ時代にしか通用しません。イモムシはやがてサナギになり蝶にならねばならないのに、成功体験が足を引っ張って「キャタピラー速度だけは誰にも負けないぞ。だってボク優勝したんだもんね。」といつまでもイモムシでいる子がみられるようです。周りの子がそろそろ蝶になろうをしている時期になっても。


今日もお読み頂き、感謝いたします。
プロフィール

齊藤塾塾長 齊藤茂

Author:齊藤塾塾長 齊藤茂
渋川高校卒業後、代々木ゼミナール(教務課)に3年半勤務。4年目の9月より浪人生活を送り、翌年4月に群馬大学教育学部に入学。卒業後、藤岡市、前橋市の大手進学塾にて前高、前女、高高、高女進学コース、附属中クラスなどを担当。平成9年に出身地の東吾妻町矢倉にて齊藤塾を開塾。以来トップ校受験生の指導にあたる。

齊藤塾合格実績・・・前高、前女、高高、高女、高専、渋高、渋女、高経附、佐久長聖中、中央中等、樹徳中、埼玉大、新潟大、群馬大、静岡大、高等工科他

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