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国語は論理

「私の物語」の続きを期待されている方も多いようです。徐々に書いて行きますね。これこそ私にしか語れない内容ですから。

今日は国語の話。
本当は「習い事考」まで行きたいのですが、これまたデリケートな問題なのでゆっくり考えてからにします。

「日本人なら日本語は出来るから英語を習わせなくちゃ。」
「国語は漢字くらいを押さえておけばよい。でも算数は教わらないと出来るようにならない。」

とお考えの若いお父さん、お母さんがいらしたとすれば、「それは大間違いですよ。」と声を大にして言いたい。
皆さんのイメージされている国語力ってもしかすると親子で会話ができたり、町で買い物ができたり、TVのドラマが楽しめたり、ちょとした雑誌が読めたり、ということではありませんか?

それって普段の「用が足りる」日本語力ですよね。

日本に生まれて普通に生活していれば小6あたりになれば、ほとんどの用が足りる日本語は使えるようになりますよ。
では、「用が足りる」日本語が使えるはずの中1生の多くが何故国語の実力テストで得点出来ないのですか。

理由は簡単です。「用が足りる」程度の日本語力では、実力テストが期待している「論理的思考」が出来ないからです。

中央中等受験などの適性検査対策(作文)を指導していていつも思うのですが、小6と中1では大人度がだいぶ違うのですよね。小6生に作文を書かせると、ほとんど同じ結論が並びます。「ぼくも作者のように、友達の気持ちが分かる人になりたいと思います。」のような作文が大半を占めるのです。簡単に言うと「大人が期待している内容」だと子供達が感じていることを「期待通りに」書くのです。だから、誰が書いても似たような「正しい」作文になるのです。従って、読んでいてつまらないし読む意味がない。本人の考えも伝わらない。中央中等を受験するような優秀な児童なら「期待通り」の作文を書くことなどたやすいのです。

でも、それでは頭一つ出ることが出来ない。4~5倍の競争に勝てない。私はこのような作文を「お利口さんの」作文と呼んでいます。何故ダメか。だって、大人が期待していることを書こうそした時点で、それは本人の考えではないからです。そんなことくらい中央中等の先生は軽く見破り、他の大量の「期待通り作文」の山の上に積んでおしまいだからです。秋の旅行の作文くらいしか書いたことのない子が、自分の考えを限られた字数にまとめ上げて、人を説得する作文を書けるまでに指導することは本当に骨が折れます。大人の思考に一歩足を踏み入れる前の段階の子にとっても戦いなのかもしれません。(あ!齊藤塾から中央中等に4名合格しています。ちょっとアピールです。)


それまでに、作文で何度も賞をもらった子が書いてきた「お利口」作文を私が突き返すと、例外なく子供はキョトンとします。そして次に戸惑い苦しみます。どうに書いたら「正解」になるのか、と。これが小6生の平均的な子の発想なんですね。小さい頃から身近な大人の期待を察知して成長してきたことが、悪いなどとは一言も言っていませんよ。そうではなくて、「お利口」作文から脱皮して、自分の考えをまとめられる少し大人の作文を書けるようになりましょう、と言っているのです。そして、それこそが中央中等などで期待している生徒像なのですよ。

頭一つ出る作文を書くには少し大人になって欲しいのですよ。「キョトン」状態からぐいぐい自分の考えをまとめ上げる作文が書けるようになるまでには少しの戦いがありますね。子供も苦しいと思いますよ。だって、それまで学校の先生には褒められてきた書き方が、塾では全く評価してもらえないのですからね。言いたいことを一つに絞って説得的に書き上げる文章なんて書いたことがないのですから。

それが、塾で20本くらい書いた頃から見違えるような文章が書けるようになってくるのです。私がうなってしまうような文章が。わずかの間に子供は成長するのですよね。最初は、課題文をなぞったあとで自分も作者のようになりたいなどとぶっつけ本番で書いていた人が、余白に何行も下書きをして構想を練ってから作文を書くような「大人」に成長するのですよ。徐々に論理を組み立てられるようになってくるのですよ。

文章を読む時には段落ごとにまとめてゆき、最後に主題を書き上げますよね。これは小学校でもやります。これと逆のことをするのが説得的文章の書き方です。つまり、主題を先に考えて段落ごとの内容を構想し、それぞれを肉付けしていって一つの文章に仕上げて行く。それが主題を伝えるための最も有効な手段だと分からせるまでには少し時間がかかりますよね。

お店で用が足りる程度の日本語力で「日本語はできるから」などと思っていては、中1からの「大人の論理的思考」への「段差」が登れないのですよ。

国語は論理力を鍛えるものです。

実は英語についても同様のことが言えます。「歌って踊って」の英語から大人の英語(やはりアメリカの中1レベル)への橋渡しをする教育は日本には「存在しない」と言っている学者がいるようです。なかなか厳しいですよね。某県のイマージョン教育も岐路に立たされているようですし。皆が憧れる(?)帰国子女。女子アナや一部タレントのような成功(?)例ばかりではないのですよ。日本語でも英語でも論理的思考ができなくなっている人の将来を案じます。

まずは母国語で論理力を十分に磨くこと。それには、中学生からの読書「量」が重要になります。ところが、そこにドーンと立ちはだかるものがあります。それは・・・・。(ゴメンナサイ。今は書けません。でもあなたが想像しているもので多分当たっています。)いずれゆっくり考察します。このブログでは本音を書くことになっていますので。



プロフィール

齊藤塾塾長 齊藤茂

Author:齊藤塾塾長 齊藤茂
渋川高校卒業後、代々木ゼミナール(教務課)に3年半勤務。4年目の9月より浪人生活を送り、翌年4月に群馬大学教育学部に入学。卒業後、藤岡市、前橋市の大手進学塾にて前高、前女、高高、高女進学コース、附属中クラスなどを担当。平成9年に出身地の東吾妻町矢倉にて齊藤塾を開塾。以来トップ校受験生の指導にあたる。

2019年合格実績
前橋高校1名、前橋女子高校1名、高崎高校2名、高崎女子高校2名、群馬高専2名、新潟大歯学部1名、中央中等1名(その他・過年度分は下のホームページからどうぞ)

* お問い合わせは下記問い合わせバナーからどうぞ。
* 齊藤塾ホームページへは下のリンクからどうぞ。

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