未来のことは誰にも分かりません。
当然です。
ただ、教科書で習う学習については計画l通りに進められ、例年ほぼ同じ内容が繰り返されている。毎年、習う生徒が入れ替わっているだけです。生徒がつまずくところもほぼ同じです。
だから、
塾ではある程度先回りして、指導に濃淡をつけることが必要だし、実際そのように指導しています。分かりずらい部分は、解説は丁寧に、そして演習量は大量に。
今日は、まず
1人の塾生が学校実力テストの結果を提出してきました。
何と、
前回に比べて、5教科で
プラス 64点 で 学年2位
劇的な成績の伸びに感動していたところ、別の塾生が5教科で
496点 学年1位
の結果を提出してきました。
レベルの高い戦い・・・
努力の人は結果を出します。
さて、
齊藤塾は各塾生が学校で受けている授業を最大限に生かして、各学校のペースに合わせて演習問題で指導する、というスタイルです。つまり、今学校で習っていることを完全に消化すること。消化不良のまま残さないこと。必要な演習はその時々に十分に行っておくこと。それが、前高、前女、高高、高女、高専などのトップ校合格への近道であって、それ以外の道はない、と私は考えるのです。
だから、学校の成績を伸ばすことは大切です。偏差値を伸ばすことも大切です。それが受験に直結するからです。
塾生達が順調に成績を伸ばしてくれて、嬉しく思います。
今日も入塾面接のご予約を頂いています。
ご希望の方はお早目に。
満席になり次第、締め切ります。
県内順位が一桁や二桁の優秀な塾生に対しても、指導することは沢山あります。
通知表が常にオール5の塾生に対しても、教えるべきことは山ほどあります。
私がチェックしてみれば、彼らの知識はモザイク状です。
ところどころに穴ぼこが開いているのです。
意外なところに苦手分野が存在していたりします。
知識は有機的につながってこそ機能します。
穴ぼこを一つ一つ修復することによって、今まで動かなかった歯車が互いに噛み合い、学習が一気に加速してゆきます。
優秀な人が「完璧に見える」のは、「完璧」から距離の遠い視野から見ているからです。
本人の視野から見たら「まだまだ」なのです。
学校の先生にいくら褒められても、本人は決して満足してはいない。
自分自身を一番よく知ってるのは本人ですから。
優秀な生徒が塾に通う理由がここにあります。
1月の実力テスト結果です。
各学年上位塾生の結果(偏差値)です。
中1
① 偏差値 76 (県内7位)
② 偏差値 74 (県内25位)
③ 偏差値 67
中2
① 偏差値 74 (県内3位)
② 偏差値 70
③ 偏差値 68
④ 偏差値 66
⑤ 偏差値 66
⑥ 偏差値 65
⑦ 偏差値 62
中3
① 偏差値 68
② 偏差値 68
③ 偏差値 67
④ 偏差値 66
⑤ 偏差値 64
⑥ 偏差値 63
⑦ 偏差値 63
順調ですね。
・・・・
その後、
期末テスト学年4位の報告
と
学校実力テスト学年1位の報告を受けました。
今日は期末テスト学年1位の報告を受けました。
5教科合計で、486点とは凄い。
それと、
高校生から、実力テスト結果の報告もありました。
学年200人弱の中、総合6位とはこれも凄い。
努力の人は結果を出します。
さて、
本質を語る人の話。
数学のデコボコの話から大学の話につなげてみよう。
以前紹介した小島先生はおっしゃっている。
「数学は、紆余曲折の末作り上げられてきたし、まだ完成からはほど遠いものだ。今の数学は、宇宙からそのままの形で降ってきたものではなく、数学者たちが歴史の中で悪戦苦闘して作り上げたものだ。その過程で、失敗も間違いもあったし、遠回りもした。だから、現在の数学にはその傷としての「でこぼこ」がまだたくさんあって、それで人は足をとられて転んでしまうのだ。数学につまずいたからといって、それはあなたの落ち度ではない。それは数学に「でこぼこ」があるせいなのだ。けれどもその「でこぼこ」は、数学の人間臭さだから、あなたはひょいひょいとかわして歩く必要ははい。転んだら、立ち上がればいいし、何度も転ぶならそこだけ迂回して進めばいいと思う。」
どうだろう。
小島先生は『大学への数学』(東京出版)で長く執筆し、現在は帝京大学教授の数学者、経済学者なのだが、多くのエッセーも執筆し「文系」的な頭脳の学生にも心強いメッセージを送ってくださっている。数学で「難しく見える」部分がその「でこぼこ」が主な原因だとしたら、私達の苦しみの一部は私達に原因がないかもしれない。
多くの生徒達は数学を完全なものだとう前提で学んでいないだろうか。私達の学んでいる数学は宇宙のどこに持って行っても通用するはずだ、と勝手に思い込んでいないだろうか。でも、どうもそうではないらしいのだ。小島先生は、数学はこの地球に生まれ育った私達と同じ人間が「悪戦苦闘して作り上げた」もので「人間臭さ」あふれるものだと言っている。人類の歴史の中で多くの先人達が「苦しみながら作り上げてきたもの」が今の数学だというのだ。
どうだろう。数学に対する見方が180度変わった人もいるだろう。この事実は数学者達にとっては当たり前のことなのかもしれない。しかし、このようなことを語ってくれる先生は中学、高校にはあまりいない。中学、高校までの先生にとっては、教科書の内容を教え込み生徒を希望の学校へ進学させるという大仕事が優先されるからだ。ある意味しかたのないことなのかもしれない。
大学というところは、小島先生のように本質を語ってくれる恩師と出会える場だ。だから、君達には是非大学に行って欲しい。
中学や高校の先生は、君達を上の学校へ進学をさせるという仕事を優先するあまり、教科書は絶対であるというようなスタンスを取りがちだ。だから生徒達は、先生は完全であり先生の教えている学習内容も完成したものだ、と思いこみがちだ。先生達も学習内容も必要以上に高いところに見えてしまう。しかし、大学にゆくと先生達は自分の興味関心に動かされて研究している。不完全で人間臭く、そしていとおしい人達が自分の専門分野で未知のものと戦っている。その姿に触れることで君達の視野は一気に拡大する。
「この分野ではここまでは分かっているのだが、この先が分からない
のだよなあ。」などとつぶやいている。
苦しい受験勉強の向こうには、こんなにワクワクする素敵な世界が君達が来るのを待ち望んでいる。